oject(vol.0)

oject(vol.0)について

実施日:2023年4月15日(土)、4月16日(日)
主催:Modulation 8
会場:Petit Yoga(東京都千代田区猿楽町2-2-1 澤田ビル二階)
入場料:1,000 円
入場者数:35名(有料入場者数:29名)


開催趣旨
Modulation 8は、oject(vol.0)による公演を開催する。oject (vol.0)は大谷能生を中心に角田俊也、金村修、小松浩子の4 人によるコレクティブであり2023 年に結成された。前回の公演、「MODULATED CAVE - 世界のささやき×世界のまばたき」では新しい表現活動のために音楽と映像の邂逅を目指したが、本公演、oject (vol.0)では、映像と音の双方を会場で即興的にプレイすることにより、映像と音楽の境界に揺さぶりをかける。

タイムテーブル
■4月15日 19:45~20:30
出演:大谷能生、金村修、小松浩子、角田俊也
■4月16日 18:30~19:15
出演:大谷能生、金村修、小松浩子、角田俊也
■4月16日 19:45~20:30
出演:大谷能生、金村修、小松浩子、角田俊也

公演形態
来場者は会場の四隅に設置された4つのスピーカーにより音に包囲される。このスピーカーからは大谷の即興演奏が流れる。会場の正面に設置されたスクリーンに金村修、小松浩子、角田俊也が映像を即興的に照射、時にはプロジェクターを回転や移動させスクリーンから会場の壁面へと映像が侵食する。映像のためのプロジェクターから発生する駆動音も演奏の一部となる。このような方法は、「音楽」と「映像」、それ自体の境界を融解させ、視覚、音響芸術への可能性が開かれることになるだろう。

総括
Modulation 8の主催で、oject (vol.0)による初めての公演として、十分な成功を収めたといえる。公開リハーサル的な側面もあり小規模な会場を設定したため十分な広報を展開した訳ではないが、3公演とも熱心な観客が来場し、公演に対する反応は非常によかったと言える。このような趣旨の公演が極めて稀であることがその要因のひとつであることをふまえるならば、Modulation 8 による公演は、映像表現と他分野との積極的な交流をはかる上で、大きな意義があることが確認できた。また映像作家にとっても公演を実施した際に感じたことを次のステージで直ちにアップデートできるこのプログラムは、映像作品の新たな次元を開拓するものとなった。以上、今回の成果と反省をふまえ、Modulation 8は、今後も、さらに充実したプログラムの実現をめざして活動を続ける。

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